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BLOG-ROMMER 日高のブログ

Windows 11 インストール要件緩和

12月初めにWindows 界隈でちょっとした騒ぎが起きた。原因は一見意味不明な以下のBlog記事の公開である。

https://techcommunity.microsoft.com/blog/windows-itpro-blog/tpm-2-0-%E2%...

世の中、特に日本語文化圏ではその内容を全く理解しないどころか、独自視点の誤った記事書き、挙句の果てにその記事を削除、訂正するという愚行であった。また似たような多くの Windows 11のインストール要件の知識が薄い一般ユーザーからの問い合わせがあったのであろう。その後改めて Microsoft からインストール要件の変更が無いことがアナウンスされた。

いずれにしても原因は、前述の一見意味不明なブログ記述である。

重要部分の抄訳は次の通り。

Windows 10 のサポート終了が近づいていることはご存じのとおりです。
Windows 11 では、TPM 2.0 の高度な暗号化技術により、以前のバージョンの TPM 1.2 と比較して、現代の IT インフラストラクチャ向けのより多用途で重要なキー管理が実現します。
セキュア ブートや Windows Hello for Business などの機能と統合された TPM 2.0 は、検証済みのソフトウェアのみが実行され、機密情報が保護されるようにすることで、セキュリティを強化します。実装には組織の変更が必要になることは事実です。しかし、これは今日の複雑なセキュリティの課題に、より効果的に対抗するための重要なステップとなります。

知っている人は直ぐに「あの事だ」とピンと来るわけだが、世の中の大部分の人は理解出来ない。挙句の果てにもしかして、インストール要件が無くなったと誤解したというのが恐らく事の顛末あろう。

個人的な視点でこれまで起きて来た事実に照らし合わせると、この難解なブログを端的に「超」訳すると恐らく、次の様なことだと推測する。


CPU非対応、TPM 1.2 搭載PCに、何も設定不要で Windows 11を新規インストール可能にした。
しかし Windows 11 サポート要件外はこれまで通り、インストール出来たとしても、動作保証しないので何が起きても知らない。動くかも知れないが、誰も責任は持たない。

ということで起きたことは、レジストリ キー: HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\MoSetup への「AllowUpgradesWithUnsupportedTPMOrCPU」設定無しで、以下の要件のPCに新規インストール可能にしたということである。

- 要件外CPU搭載→インストール可能に
- TPM 1.2搭載→インストール可能に

それではなぜ事実を直接発表せずに、不可解なブログ記事での公開となったのだろうか?
それはかつて Windows Vista で、TPM バージョン 1.2 に対応し、推奨して来た歴史があるため、TPM バージョン 1.2 のサポートを廃止して、互換性が無い TPM バージョン 2.0 だけを使ってくれとは公には発表出来ない、苦しい事情があるからだ。

利用者の方も物忘れが酷いというか、理解力が無いと思う。
3年前の Windows 11 公開時、「CPU要件がおかしい」「TPM2.0は厳しすぎる」「TPM1.2ではダメなのか」などの多くの声に、非公式、非サポートながら、今回やっと応えた格好だが、わかり難いブログのせいで、正当な評価がされていない。

ということで早速古いマザーボードで動作確認した。

マザーボード: GA-F2A85XM-D3H (rev-1)
https://www.gigabyte.com/jp/Motherboard/GA-F2A85XM-D3H-rev-10
https://www.gigabyte.com/jp/Motherboard/GA-F2A85XM-D3H-rev-10/support#su...
マザーボード:Gigabyte GA-F2A85XM-D3H (rev. 1.0)
BIOS: バージョン F4g (Aug 06, 2024)
TPM: 仕様バージョン 1.2 IFX製
CPU:AMD A10-5700 APU with Radeon(tm) HD Graphics 3.40 GHz
OS: Windows 11 Pro 24H2 (OS ビルド 26100.2605)

である。調べると 2012年のマザーボードで、 10年ぶりの 2024年7月にUEFI BIOSが更新されていた。

これはおそらく、マザーボードメーカーに連絡があったのではないか推測する。
TPM 1.2 や非対応 CPUソケットの機種は今後、レジストリ設定無しで Windows 11がインストール可能になるので、BIOSの動作確認をしておくようにというような内容ではないかと思う。

そしてこの製造後約13年経つ、AMD A10-5700 APU のPCは、BIOSも最新に更新して、新規インストールで全く問題無く、レジストリ設定無しで正常動作確認が出来た。