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BLOG-ROMMER 日高のブログ

Windows 11

Windows 11 Operating System

今どきの構成証明書署名(2024年版)

前回記事から約5年で経って状況も代わって来たので、久しぶりにドライバー署名を取り上げる。ドライバー署名は、Windows ドライバー配布に、そして勿論開発にも必須である。現在の状況では、次の2種類がある。

1. HLK テスト済みのダッシュボードで署名されたドライバー
2. テスト シナリオ用の Windows 構成証明署名付きドライバー

わかり難い表現であるが、一般配布向けはHLK テスト済みのドライバー。試験的な配布ではテストしてない 構成証明署名付きドライバーの配布も可能である。

参考記事

https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows-hardware/drivers/dashboard/cod...

ダッシュボードの管理画面

MBR2GPTを使いこなす

以前、TPM1.2 攻略 と関連情報で触れたが、Windows 11をインストールするためには、TPMのほかに 起動ドライブがGPT(GUID Partition Table) 形式であることが必要である。一般にはBIOSがUEFIモードでブート、とかセキュアブートが必要とも表現されるが、いずれもドライブが GPT形式であることが大前提である。

GPTパーティション形式は、Windowsでは64bit版 Windowsと、Windows 8で導入された。しかしWindowsでは歴史的に 32bit アークテチャ(x86) が中心で普及し、昔からのMBR形式のパーティーションが利用されていることが多かった。GPTは物理フォーマットがMBRとは異なるため、データを持つ場合には容易にパーティション形式を変換出来ない。

例えば一番簡単に起動ドライブをGPT形式にする方法は、DISKPART コマンドのCLEANコマンドや Windows のインストール時の操作で、インストール先のCドライブを空にすることである。

しかし Windows 10のサポート終了の予定が明らかになった現在、従来形式のパーティーションテーブルを持つディスクドライブを、データを保持したままGPT形式に変換する要望もある。ここではその要望を叶える、現状の起動ドライブやWindowsシステムやCドライブのデータを保持したまま GPT パーティション形式に変換する MBR2GPT.EXE コマンドの使い方を紹介する。

MBR2GPT.EXE コマンドのリファレンスは以下に掲載されている。

https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/deployment/mbr-to-gpt

Windows APO のGUI と Win32 API

約1年前、CQ出版インターフェース誌 2023年4月号から「Windows 11時代のデバイスドライバ開発」の連載が開始した。

この連載開始時から抱えていた、正確には連載開始の6年前からのAPOの致命的とも言える課題を紹介する。

大筋は、インターフェース誌 2024年4月号記事に書いた通りだが、コントロールパネルのオーディオ制御GUIが約7年前に廃止となり、後継機能と推測される「設定」パネルのオーディオ制御が使い難いままとなっている点である。

この状況の問題を整理すると次の通り。

  1. コントロールパネルに代わる、「設定」パネルに代わるオーディオ制御機能を一部しか提供出来ていない
  2. そのため「設定」パネルのいくつかの機能はコントロールパネルの呼び出しとして実装されている
  3. コントロールパネルに代わるカスタムGUI提供方法が用意されていない

参考までに指摘すると、以前はコントロールパネルでのオーディオ制御機能がずっと提供されて来て、APO制御用サンプルコードも公開されていた。

しかし2017年7月7日に突然、その機能していたコントロールパネルのサンプルコードは、GitHub更新から削除されたままである。
そのログが以下である。

**Removed property page extention to make Sysvad universal driver.**

と記されている。2017年7月7日の項である。

Microsoft AI Tour in Tokyo, Japan

2024年 2月 20日 に東京ビッグサイトにて開催された Microsoft AI Tour Tokyo, Japan に参加して来た。
参加者ではあるが、スタッフとしての手伝いもして来た。手伝い内容は、Microsoft Copilot Studio のWorkshop(ハンズオンラボ)のサポート2回と、Community Lounge Booth Session のスピーカーである。

東京開催で、久しぶりの大規模イベントである。事前打ち合わせ時の情報では、約6,000人の参加者を見込んでいるとのことで、実際にそれぐらいの入場者があったようだ。

https://www.microsoft.com/ja-jp/industry/blog/microsoft-in-business/2023...

https://envision.microsoft.com/ja-JP/tokyo

TPM と PCプラットフォーム

前回の TPM1.2攻略 の続きの話である。

YouTube 動画

先日上記、TPM1.2 攻略のビデオを製作して Smart Japan Alliance でうちわで披露したところ、「そのTPMが接続されているバスは何か?」「どの様な規格、ドライバーか?」などと質問があった。

「LPCバスなので、PCプラットフォームであればドライバーは不要」と答えると、「LPCバス」とは何か、なぜ「TPM」が「LPCバス」なのかという議論になった。

それで念のため、ちょっと検索すると、なんと!LPCからISAに変換するボードを製作した事例の記事があった。

TPM 1.2 攻略

過去何回かこのブログ等で指摘して来た「TPMが無いから、古いPCのWindows Insider Preview がインストール出来ない問題」が、思惑通り一部解決した。

結論から言うと、古いPCが備える 2.0mm ピンピッチの TPM 1.2用と推測されるコネクターに、ゲタを自作して、2.54mm ピッチの TPM 1.2 モジュールを接続すると正常に認証されて動作することを確認した。

ご存知ない方のために補足すると、Windows 11やWindows 11 Insider Preview のインストール要件には実質TPM1.2(または 2.0)だけが必要である。

Windows 11 をインストールするその他の方法 (お勧めできません)

https://support.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-11-%E3%82%92%E3%82%A...

適合アダプター(ゲタ)製作手順

Windows 11 開発環境 と CQエレクトロニクスセミナー

3月8日のCQエレクトロニクスセミナー

このセミナー参加者向けの準備のため、Windows 11ドライバー開発環境のインストール(設定)方法を以下にまとめた。

https://ahidaka.github.io/WindowsDriverDevelopment/

この内容勿論、誰でもご利用可能であるし、Visual Studio 2022 Community を使えば費用はかからない。

セミナーは、ここ1年間のインターフェース誌のドライバー開発記事連載で扱って来たこと、ほぼそのままを実習して貰える様にした。

インターフェース誌 Windows 11時代のデバイスドライバ開発連載開始

Windows 11 23H2 更新とLE Audio

インターフェース誌連絡記事で、Windows 11 23H2の下記追加機能をまとめていると気になる項目に気付いた。

LE Audio

https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows-hardware/drivers/what-s-new-in...

に掲載の、Bluetooth 低エネルギー (LE) オーディオ の機能である。
詳細は下記、Bluetooth Low Energy (LE) オーディオを参照せよとある。

https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows-hardware/drivers/bluetooth/blu...

そして本家、Bluetooth SIG(https://www.bluetooth.com/) による LE Audioのページが以下だ。

https://www.bluetooth.com/learn-about-bluetooth/feature-enhancements/le-...

LE Audio は 20 年間の革新により、Bluetooth オーディオ性能を強化、補聴器サポートの追加、オーディオ体験とネットワーク接続方法を変える新しい Auracast のブロードキャストを導入するとある。
新しい用語や概念がいくつか現れる。

https://www.bluetooth.com/wp-content/uploads/2022/11/2210_LE_Audio_NOTE_...
https://www.bluetooth.com/wp-content/uploads/2020/03/LE-Audio_FAQ_JPN.pdf

などのPDFには次の様なグラフである。
2023年末の時点でこの通りにLE Audioのデュアルデバイスやホスト環境が揃っているとは思えないので、穏やかではない。

Windows 11の最新アップデートの開発者向けTip’sに触れてみよう

Windows 11 23H2のリリースを記念して、リリースが落ち着いた11月29日にオンラインセッションを行った。
ゲストに日本マイクロソフト株式会社の春日井良隆氏を招いた。

正式?なイベントのタイトルは次の通り。

【オンライン】今年もWindows 11のFeature Update (機能更新プログラム)が出るってよ。

最新アップデート開発者Tip’s
Windows 11の最新アップデートの開発者向けTip’sに触れてみよう

セッション内容は次の通り。

「Copilot in Windowsを含む、Windows 11の最新アップデート」

日本マイクロソフト株式会社 モダンワークビジネス本部 Sr. GTMマネージャー 春日井良隆 氏

「開発現場で実際に使える、ちょっとマニアックな情報をあなたに」

-- パソコンおたくの Windows 11 指南 --

株式会社デバイスドライバーズ代表取締役/Microsoft MVP 日高 亜友

Microsoft サポートコミュニティ 5 in 10 Podcast

MicrosoftSupportCommunity and ask them 5 questions in 10 minutes の Podcast インタビュービデオが公開された。


ここ数年何となく、私はMicrosoft サポートコミュニティのモデレーター兼解答者を務めている。
先日、担当の日本版コミュニティーオーナーから、インタビューをビデオに撮って公開したいとの連絡があり、了解した。
それがこのビデオである。百聞は一見に如かず。ご覧あれ。

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